これまで買い付けた物の中で、一番印象に残っているのがこれ。
アーティストWalter Bosseによる、入れ子式のハリネズミの灰皿です。6匹全部に顔がついているのが可愛くて、タバコを吸わない私は小物入れにしたい、なんて考えてしまいます。(ちなみに、いちばん小さいハリネズミは、吸っている途中のタバコを乗せるシガーレスト。)
このハリネズミに初めて出会ったのは3年前で、当時働いていた京都のお店のためにオーストリアで買い付けをしていた時でした。
たくさんの人に見てもらえたら、と日本に帰ってからお店の目立つ場所にディスプレイしたところ、数日後東京から来たという女性のお客さまがハリネズミを見て「あとで後悔したくないので、ください!」と言って意気込んで連れて帰られました。
嬉しく思いつつも、予想していたよりあっけない別れで、自分でも珍しくしんみりお客さまの後ろ姿を見送ったのを覚えています。ハリネズミを大切にして頂けそうな方だったのがなぐさめとなりましたが…
そして、ついに今年ハンガリーの骨董屋であのハリネズミと再会を果たしたのです。「それは、オーストリアの作家のものだよ。」という店主の言葉に、昔これを見つけた時の興奮と、感激した気持ちを思い出して、懐かしさがこみ上げてきました。
後のち調べたら、このハリネズミは1950-60年ごろの作品で、Walter Bosseの代表作と言われていることがわかりました。
私はこういう楽しいアイテムとの出会いがまたあればいいな、と願いながら毎回旅に出ます。
2005年7月20日
*ISEKI AYAKO (tinycrown)
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