今年1月に、ベルギーで古本屋が集まる小さな村をみつけました。「北のヴェニス」「ベルギーのアムステルダム」とうたわれる運河が美しい町Bruges(ブルージュ)からたった8kmのところにあるDamme(ダム)という村です。イギリスで購入したガイドブックの隅っこに載っていたこの村は、なんとなく秘密めいた雰囲気を漂わせていたのでとても気になりました。

※BrugesからDammeに向かう途中の風景。
真冬はBrugesとDammeをつなぐ水上バスが運休しているためタクシーを利用しましたが、Brugesの駅からものの10分でDammeにつきました。Dammeは15世紀に建てられたタウンホールとその前にある広場を中心に家が集まり、自転車があれば15分でくるっと一周できるほどこぢんまりしています。そんなにこぢんまりしているのに、お店なるものはほとんどが古本屋という不思議な村です。タウンホールの横にある村案内所で古本屋マップをもらっていざブックハンティング開始!前回のコラムでベルギーの看板をいくつかご紹介しましたが、そのうちのひとつ、下の写真のこの看板は実はDammeのものです。Dammeの古本屋は共通してこのデザインを使っていました。かわいい目印に早くも私はドキドキです。


このあたりはフレミッシュというオランダ語のベルギー方言が公用語です。今回、私とベルギーで待ち合わせて一緒に旅をした友人ゆうこちゃんはオランダ在住で、ベルギーでもオランダ語で看板やメニューが読めるのは便利だと言っていましたが、Dammeの古本屋に並んでいた古本もオランダ語やオランダで出版されたものが中心でした。一軒ずつはしごしていき、最後にたどりついたのは廃校になった学校のような建物。教室だったと思われるいくつかの部屋が古本屋に変身し、体育館だったと思われるホールには長テーブルにびっくりする量の古本が山積みになっていました。

ゆうこちゃんが手に持っているのはミッフィーでおなじみDick Brunaが何十年も前に装丁デザインを手がけた小説です。奥にいるおじさんはこの古本屋の主人で、このとき本をジャンル別に整理している最中でした。
私はDammeでDick Bruna装丁本を数冊と子ども向けのカラフルな図画工作本と『イップとヤネケ』のヴィンテージ本を、ゆうこちゃんはグラフィックが可愛い1960年代前後の絵本をシリーズで購入。買い物好きの女二人旅、気がつくと古本を両手にとっぷり日が暮れていました。

※Damme村の地図(作成:tinycrown)と、村で開催される2006年のイベントカレンダー(発行:Damme)を載せておきます。クリックすると拡大版が閲覧できます。地図は、★印がメインの古本屋の場所。カレンダーは、例えば4月だと「APRIL2006」のところをチェックします。「09.04」は4月9日、その右の「09u00 Marktplein Boekenmarkt」は朝9時から広場で本の市がたつという意味です。
2006年3月5日
*ISEKI AYAKO (tinycrown)
< Back