
「ロンドンは暖流のおかげであたたかい。」なんてよく言いますが、夏でも日によってはセーターがいるくらい寒いです。かといって、冬がひどく寒いわけではなく、雪はめったに降りません。つまり「ロンドンは年中わりと寒い。」というのが私のまじめな感想です。
そんな場所なので、たとえ真夏でも、編み物を楽しむニッター(knitter)の人口は日本と比べてやはり多いのでしょう。
loopはベースは毛糸屋ですが、古い建物を綺麗にペイントした内装に、フェルトでできたネックレス、ウールのぬいぐるみ、毛糸の編み目で柄をつけた花瓶など、モダンでヘンテコかつキュートな雑貨が目立ちます。編み物教室も主宰しています。ロンドンではこれまでになかったタイプの編み物屋で、決して大きくはないですが、オーナーが自分のテイストを物さしにして、きちんと商品をセレクトしている感じが伝わってくる素敵な空間です。


↑暖炉の左下にある巨大な編み針は、ラグを編んだりするときに使うそう。

もう少しこのお店を知りたい人のために、オーナーのSusanにインタビューをしてみました。
tinycrown(以下T):loopはいつオープンしたんですか?
Susan(以下S):2005年の7月16日です。だから、1年半ほど前ですね。
T:お店を始める前から、ニット関係の仕事をされていたのでしょうか?
S:いいえ、店を始める前は雑誌や撮影のディレクターをしていました。それに、5年間ロケーションハウス(ハウススタジオ)の経営をしていました。アーツ&クラフツといった味のある家で気に入っていました。
T:loopの商品構成などのマネジメントは、一人でされているんですか?
S:ビジネスパートナーはいませんが、夫が、請求書を作ったり発注を行ったりという裏方の仕事をすごく手伝ってくれています。ほぼフルタイム労働だから、彼は本業に加えて2つ仕事を持っているようなものですね。かなり大変です。オンラインショップを作るのを手伝ってくれたのも夫です。それから、今、3人のスタッフが店のきりもりを手伝ってくれています。彼女たちもloopに欠かせない人たちです。しかも、3人とも編み物上手で本当に助かっています。
T:どれくらいの頻度で編み物教室を開いていますか?
S:ほとんど毎週です。ときどき、週に3回あるいは4回のこともありますよ。全くの初心者から上級者まで対応しているし、フェルトのワークショップも行っています。
T:どんな感じの参加者が多いですか?
S:若い女性が多いですね。でも同時に、お年寄りで、素晴らしいベーシックな技術を持った人たちも結構来てくださいます。きっと、もうちょっとだけテクニックを上げたい、とか、しばらく編み物をしていなかったから手を慣らしに、といった感じなのではないかしら。
T:夏のあいだ、皆さんは編み物をどのように楽しんでいますか?
S:ウールの代わりにコットン素材の小さくて軽いものや、靴下を編んだりされていますね。店は、夏は観光で来られるお客さんが多いから、店頭にある、インテリアに使えるような雑貨や玩具を買って行く方が増えます。
T:loopでは、毛布やショール以外にも編み物やウールにまつわるハンドメイドの小物をいくつも扱っていますよね。
S:そうなんです。編み物用の糸やフェルトで作品を作っているアーティストのものを集めて販売しています。今のところ、20組のアーティストの作品を扱っているんですが、イギリスに加えて、デンマークや他のヨーロッパの国のアーティストにもお願いしています。
T:今計画中の、新しい取り扱いアイテムやイベントはありますか?
S:将来、loopに関わった沢山のデザイナーとコラボレートする形で1冊の本を出版しようと思っています。2007年の秋ごろ完成する予定で、綺麗な本にするつもりなので期待していてください。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
2007年1月24日
*ISEKI AYAKO (tinycrown)
「loop」
住所:41 Cross Street, Islington , London N1 2BB
※地下鉄Angel駅下車、徒歩5分。
電話:+44 (0)20 7288 1160
地図、営業時間、各ワークショップはウェブサイトで確認を。
< Back