rococo chocolatesはイギリスでいちばんユニークなチョコレートブランドだと言ってもおおげさではありません。フレイバー、クオリティ、パッケージ、そのどれもが人を魅了する力を持っています。「誰かにこんなチョコレートをプレゼントしたい。」と強く思わせる、何か。今回はパッケージデザインのお話、次回はrococoのチョコレート工場見学レポートをお届けします。
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tinycrown(以下T):rococo chocolatesはフレイバーの種類がずいぶん豊富で、パッケージもクラシックな雰囲気でありながら、どこかモダンで印象的ですね。
シャンタル(以下C):ありがとう。フレイバーはテストキッチンで何度も試行錯誤した上でのものです。箱や手提げ袋といった包装関係は、1983年のオープン当初から全て私がディレクションしています。rococoの代表的なパッケージのイラストは、100年以上前のフランスのチョコレートの型本がオリジナルです。

好きな種類を好きなだけ詰められる量り売りも。

アソートのチョコレートセット。
T:ここ数年で登場した鳥や豚の絵の箱のものも、私は大好きなのですが、これらもその本がオリジナルですか?
C:そうです。でも、あれらの箱を作るときは、いろいろあったの。「動物のイラストと一緒に古めかしい数字も入れたほうが面白い。」って私は言ったのだけど、他のスタッフから「いきなり意味不明な数字を載せるより、イラストだけのほうがいい。」って猛反対されて。でも最終的には「数字に意味なんてなくたっていいじゃない。このほうが味があるし、印象を一番大切にしたい。」って説得しました。結果的にはお客様に好評で「数字が変ですね。」なんて誰にも言われなかった。
T:Organic Artisan Barsのシリーズは、開けた人しか気づきませんが、パッケージがひそかに、ふたが付いたバッグのような形をしていますよね。
C:ええ、この形をはじめ、rococoのディテールは、私がテキスタイルデザイナーをしていたころの経験がヒントになっているものが多いんです。

現在のウィンドウディスプレイ。大胆に本物の土を入れてスイーツの花壇に。
T:rococoのウィンドウ ディスプレイも毎シーズン面白いですね。よい意味でアクがあるというか。
C:もう何年も同じアーティストにお願いしています。彼女はいつも一風変わったウィンドウディスプレイをしてくれるの。昨年のクリスマスは、真っ赤なツリーにチョコレートのオーナメントをいっぱい吊るして、古い木箱から宝物(じつはこれらもチョコレート)が溢れ出るようなコーナーを作ってくれました。

贅沢な詰め合わせ。


チョコレート以外に、ココアドリンク用パウダーやキャンディーも扱う。
T:イギリスのデリやデパートなどに商品が入っているのはよく見かけますが、rococoのショップ自体はロンドンのKings Road本店とMarylebone High Streetの2店舗ですね。今後、他にも増える予定はありますか?
C:今ちょうど、ロンドンにもう一つ店舗を増やそうかという話が出ています。契約書にサインしたら、教えるわね。それまで場所は秘密。でも、とても素敵なエリアよ。ずっと狙っていた場所で、はやく実現しないかしらと待ちわびています。
T:日本では現在、百貨店などの期間限定英国フェアなどでしか手に入りませんが、今後の展開はどうなりそうですか?
C:日本のマーケットには、とても興味があります。じつは、夫が若い頃に数年間日本に住んでいたことがあって、私もこれまで3回訪れたことがあるし、日本には何人も知り合いがいるの。息子も日本のカルチャーには興味津々で、私たちにとって、アジアの中では一番親しみのある国なんです。願わくば、本格的に輸出したいと考えています。
( interviewed:2007年3月29日 )

*Chantal Coady(シャンタル・コーディー)
rococo chocolates社長、ディレクター。熱帯医学の医師である父に連れられて、幼い頃は家族で世界各地を点々とする生活を送る。クウェートでの暮らしなどを経て、イギリスに帰国。ロンドンに落ち着く。大学ではテキスタイルを学び、チョコレート会社でのアルバイト経験をもとに1983年にrococo chocolatesの1号店をKings Roadにオープン。プレーンなミルクチョコレートの他、チリペッパー、ラベンダー、ローズ、カルダモン、バジル、ローズマリー、シーソルトなどチョコレートと意外な味の組み合わせが楽しめ、口溶けや香りにもこだわった上質のチョコレートを次々と発表。素材はオーガニック中心。tinycrown店主のおすすめはピンク色のシャンパントリュフです。
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